不安障害でも大丈夫

不安障害(パニック障害、強迫性障害)を抱えながら、5歳と3歳の子育てをしているシングルマザー、

強迫性障害体験談〜不潔恐怖

強迫性障害には色々な強迫観念がありますが、そのなかでも不潔恐怖というものがあります。

 

私自身も一番辛かった症状で、不潔恐怖の強迫観念や、それを振り払うための強迫行為で、日常生活がままならないまでに追い込まれました。

 

具体的に不潔恐怖というのはどういうことかというと、自分の身体や身の回りの物などが汚いのではないかと不安になる状態です。

 

たとえば物を触った手が汚れてるのではないか、外出した身体が汚いのではないかなど、人によって様々な強迫観念があります。

 

私の場合はまず、自分の手が汚いのではないか(ウイルスや汚物の付着)という強迫観念からはじまり、身体や服など、自分自身全部が汚いのではないかという、恐怖や不安でいっぱいでした。

 

その考えが四六時中頭から離れず、なにも触れられず、常に手を前に出し、なにも触れないよう細心の注意をはらって生活していました。

 

そしてその不潔恐怖を打ち消すために、強迫行為がどんどんエスカレートしていきます。

 

触ってしまったら手をとにかくひたすら洗ったり、洗っている最中で跳ね返ってきた水が1滴でも掛かったら、また手洗いを最初から洗い直す。

 

お風呂には入らず、シャワーを浴びるのにも何時間もかかり、身体中をティッシュで拭く。

 

他にも洗濯を何度も何度も繰り返し、少しでも汚れたと思ってしまうと、1日何度でも着替えるしかありませんでした。

 

自分でも汚れていない、気のせいだ、気にしても仕方ないと、自分の強迫観念のおかしさはわかっているのに、それを拭うための強迫行為をやめたくてもやめられないのです。

 

そんな生活をするうちに不眠症で眠れなくなり、強迫性障害の症状に加えて、パニック障害鬱状態で苦しむことになりました。

 

強迫性障害の不潔恐怖は、四六時中襲ってきます。

気の休まる時がありません。

 

私は病院で強迫性障害の診断を受けるまで、そんな病気があることを知りませんでした。

 

よく潔癖症という言葉で片付けられますが、自分自身が不潔恐怖にストレスを感じたり、辛く苦しいと感じた時点で、それは強迫性障害です。

 

強迫性障害薬物療法や行動療法など、治療によって軽くしたり寛解することができる病気です。

 

一人で悩まず、ぜひ一度心療内科や精神科に相談してほしいと思います。