不安障害でも大丈夫

不安障害(パニック障害、強迫性障害)を抱えながら、5歳と3歳の子育てをしているシングルマザー、

強迫性障害とは②初期症状

強迫性障害には二つの症状があります。

「強迫観念」と「強迫行為」です。

 

強迫観念とは、不合理だと分かっていてもその考えが頭から離れない状態のこと。

たとえば鍵をかけたのは明らかなのに、かけ忘れてしまったかも…という考えが頭に繰り返し浮かんできます。

 

強迫行為とは、その強迫観念からくる不安を消すため、繰り返してしまう行為のこと。

鍵の確認のために何度も家に引き返してしまう、無意味だと分かっていてもやってしまう状態です。

 

どちらも自分で無意味だと分かっているのにもかかわらず、繰り返してしまう。

分かっているのに不安になる、繰り返しやってしまうというのは、想像以上のストレス、そして生活に支障をきたします。

 

私の場合は、忘れ物をしているんじゃないか?

普段なら一度確認すれば分かることが、何度も確認しないと不安が治らない…そういった症状から始まりました。

 

当時は不登校フリースクールという場所に電車で通っていたのですが、出掛けるときに忘れ物をしていないのか不安で仕方ない。

かばんの中身を確認して、ファスナーを閉めて…それを何度も繰り返しました。

 

ただ見るだけではその不安は治らず、かばんの中身に番号をつけ、それを唱えるようになりました。

朝からかばんの中身の確認に1時間。

 

次にそれが終わり外に出ると、今度は玄関の鍵を掛けたかどうかが不安になります。

玄関の鍵をかけては道に出て、戻ってはドアノブを回し確認して…これでまた1時間。

 

毎日いつまで経っても出掛けることができず、フリースクールにも行けなくなりました。

出掛けるとなるとこの強迫観念と強迫行為に苛まれるので、出掛けること自体を避けるようになり、家に引きこもりました。